がん検出分野におけるmiRNA
小さくてもパワフル

miRNAは ほとんどすべての生物学的プロセスの制御にかかわるスモールノンコーディングRNAです。
miRNA前駆体からいくつかの過程を経て産生された一本鎖の成熟型miRNAが標的mRNAの不安定化や翻訳の阻害など遺伝子発現制御に重要な役割を担っているとされています。
miRNAの発現はがんをはじめとした多くの疾患と密接に関連していることが報告されています。
腫瘍細胞のアポトーシス/壊死の際に放出されるctDNAとは対照的に、体液中に循環するmiRNAは生きた腫瘍細胞から活発に分泌されます。
miRNAの発現レベルは疾患の進行に敏感であり、これらを測定することは腫瘍量のモニタリング指標ともなりえます。

疾患早期発見のための理想的なバイオマーカー
体液中に循環しているmiRNAは細胞外小胞や高密度リポタンパク質などに内包もしくはタンパク質などと複合体を形成した状態で存在するため、非常に安定しています。

miRNAの特徴
• 特異度が高い
• 疾患の進行に対して感度が高い
• 最小限の検体量で組織、体液(尿・血液など)の両方から検出可能
またmiRNAはRT-qPCR、マイクロアレイやシークエンスなど一般的かつ汎用性の高い技術を用いて解析することが可能です。
miRNAはctDNAと比較して優れた感度および特異度を有する可能性があります。
リキッドバイオプシーによるがん検出のための有望なバイオマーカー候補です。

References
1. Ying L, et al., Development of a serum miRNA panel for detection of early stage non-small cell lung cancer. Proc Natl Acad Sci U S A. 2020
2. Sozzi G, et al., Clinical utility of a plasma-based miRNA signature classifier within computed tomography lung cancer screening: a correlative MILD trial study. J Clin Oncol. 2014.
3. U. Pastorino, et al., Baseline computed tomography screening and blood microRNA predict lung cancer risk and define adequate intervals in the BioMILD trial. Annals of Oncology 2022.
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